世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


スペイバーン 10年  10年  40.0%

  • 蒸溜所名: スペイバーン蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: インバーハウス・ディスティラーズ
  • 価格帯: £26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:191号

ベサニー・ワイマークSCORE7.9

香り
レアビット(溶かしたチーズにビールを混ぜてトーストにのせたウェールズ料理)のような匂い。焼いたサワードゥ、チーズ、尖ったマスタードなどの感触。やがてアーモンド粉、カラメリゼした砂糖、レモンの皮、オーツ麦のビスケット、焼いたメレンゲ、刈りたての芝、コリアンダー。
口当たりはミディアムボディ。粉砂糖をかけた焼き立てのドーナッツ。バニラビーンズのペースト、ゴールデンシロップ、焼いたアンズ、生のイチゴ、黒糖オーツ麦入りのカフェラテ。かすかにコリアンダーと粒マスタード。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。焼いた松の実。
コメント
この度数のウイスキーとは思えないほど力強いフレーバーがある。

クリストファー・コーツSCORE7.6

香り
油絵の具、靴クリーム、髪とインク、トフィーケーキ、コンデンスミルク。黒糖とカスタードがたっぷり入ったアップルパイ。
口当たりはミディアムボディ。アップルフラン、マンダリンオレンジの果肉、バターたっぷりのクロワッサン。バイソングラス、ミルクたっぷりの甘い紅茶。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。バニラカスタードやアップルソースを思い起こさせる後味。
コメント
自宅のティータイムにあわせてパン屋に立ち寄るような趣きの味わい。

スペイバーン 10年  10年  40.0%

  • 蒸溜所名: スペイバーン蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: インターナショナル・ビバレッジ・ホールディングス
  • 価格帯: £26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:180号

フィービー・カルバーSCORE7.3

香り
バナナキャンディー、パパイヤの果肉、カスタードクリームビスケット、ハリエニシダの藪。やがてセージのようなハーブ香が立ち上がり、面白いことに古い銅貨のような匂いもする。
酪酸のような味。ウェンズレデールチーズチーズ。アカフサスグリ、やがてセージの風味が増してきて、サンダルウッド、唐辛子のような辛味、金属のような感触が現れる。
フィニッシュ
風味が消え失せる時、唐辛子のような辛味とセージのハーブ香を残す。
コメント
香りはイマジネーションを掻き立ててくれたが、口に含んでからのは香りで期待したほどリッチな味わいを広げてくれなかった。

クリストファー・コーツSCORE7.4

香り
バニラアイスクリーム、ピンクのウェハース、砂糖煮したフルーツ(リンゴ、洋ナシ、ブラックベリー、チェリー)。オレンジオイルのような香りもある。
口当たりは軽やか。赤リンゴ、ハチミツ入りのオレンジジュース。お餅の上にピーナッツバターを塗ったような匂いがかすかにする。繊細なレモンシャーベットや駄菓子を思わせる風味。
フィニッシュ
余韻は短い。ピーナッツ風味がはかなく消えていって、赤リンゴの皮を思わせる後味を残す。
コメント
楽しい味わいに満ちていてバランスもいい。ただしフレーバーに関して言えばシンプルだ。